エンジニア発信の施策、“エンジサク“の取り組みについて

ヴァルヴェルデ・アントニオ

「タップル誕生」サーバーサイドエンジニア

スペイン出身、現地の大学院を卒業後2013年サイバーエージェント新卒入社。入社後は基盤システムやソーシャルゲームの立ち上げ・運用に携わった後、2015年12月より株式会社マッチングエージェントに出向し、現職。

みなさんこんにちは!
マッチングエージェントでサーバーサイドエンジニアをやっているアントニオです。
今回は、マッチングエージェントで実施しているエンジニア発案の施策「エンジサク」について、この記事で紹介します。

きっかけ

これまで、エンジニア発案の施策アイデアはいくつかありましたが、実際に施策に落とし込むまでできていない課題がありました。

なぜこういう状態になっていたかを考えて、一因は下記だと判断しました。

そもそも提案する場がない。
エンジニアが提案する文化がない。
チームレベルでも正式に提案ができる場を作ると、上記の問題は解決すると思いました。その理由でエンジサクが生まれました。

また、私自身エンジニアとして新しいチャレンジを求めていたこともありました。個人的にいつも同じことをやるより、色々チャレンジするほうが好ましいです :)。

エンジサクのメリット

メリットは大きく三つあります。

1. 名前をつけることでエンジニア発信の施策を促進させる

きっかけに書いた通り、提案ができる場が存在するだけで、エンジニア側で提案をする文化は自然に現れます。みんなで施策を考えることが当たり前のことになるのが重要だと思っています。

2. エンジニア目線でのアイディアが出せる

エンジニアとプランナーとでは、これまでの社会人としての経験や文化が違うので、思い付くアイディアが異なると考えています。もちろん、エンジニアとプランナーとでどちらのアイディアが優れているという話ではなく、単純にサービスには色々な目線があったほうがいいということです。

3. システムに理解があるため、コスパの良いアイディアが出しやすい

エンジニアはシステムの知識を持っているので、自然と低い工数で成果が出せる施策を考えることができます。また、パフォーマンスや実現性を考慮して施策を考えられることもメリットだと思います。

フロー

エンジサクの提案からリリースまでの流れは以下の通りです。

提案の準備

提案するまで、下記のようなステップがあります。提案するのに沢山の時間を使うのはあまりよくないと思うので、シンプルにやることが重要です。

ネタ探し : どういう施策をやりたいかを考えること。MTGやユーザの声やたまたま見かけたコードや色々なところからヒントがもらえる。

他のメンバーと相談する : もしやることになったら、それぞれ必要になりそうな担当と相談する。例えば、デザインやクライアントの対応が必要になる施策ならそれぞれの担当に相談する。

データ分析を軽くする: チームで追っているKPIが重要なので、データアナリストが簡単に取れるデータなら頼む。難しいようであれば、相談だけでも大丈夫。

提案書を作成する : シンプルにテキストに書く。基本的に入れる項目は概要、KPIへの影響、そのほか懸念事項、工数など。

提案

作成した提案書を使って、プロデューサーに提案します。プロデューサーと認識を合わせて、提案の内容は変更や調整を行うこともあります。

ジャッジは下記のポイントで行います。

工数・インパクト : コスパのこと。工数に対して予想したインパクトを検討する。

タイミング: タイミングも検討する。他の施策とかぶったり、リソースが足りてなかったり、など。

リリースまでの作業

提案した施策がやることになったら、それで終わりではありません。自分がその施策を実装することになった場合でも、ならなかった場合でも、リリースまでフォローするべきです。主に下記です。

資料を作成 : 資料の作成等を引き継ぐこともある。

KPI設計: データアナリストとプランナーとともにKPI設計する。

責任を持つ : 関わるメンバーをフォローして、デザイン、クライアント、サーバーまで品質担保する。進捗確認、リリース直前の最終操作や資料の確認などのこと。

リリース後の作業

リリース後に結果を追うのも大事です。設計したKPIを見て、どういう効果があったかをふりかえります。ふりかえりの結果は、次の提案に活かしたり、必要であればリリースした施策のチューニングを行います。

今まで出した施策

去年の12月ごろからエンジサクをはじめて、4本を提案して、3本をリリースできました。すべての施策がサービスにいい影響を与えています。

以下、リリースした施策の内容をまとめました。

異性検索の並び順の最適化

異性検索の並び順の最適化を行いました。この施策は工数が1日にも関わらず、マッチ率は25%改善されました。マッチ率はユーザの満足度を表す重要な指標の一つです。

内部アルゴリズムの調整

ユーザのリコメンドのアルゴリズムを調整しました。結果として継続率が上がって、ユーザ数の上昇に貢献しました。かけた工数に対して、大きなインパクトがありました。

シークレットモード(透明マント)

ショップのアイテムとしてシークレットモードを出しました。このアイテムを発動すると相手にバレずにアプリを使うことができます。ユーザー目線で考えたプライバシーを強化する施策です。

開発自体の工数は少かったのですが、様々なメンバーが加わり、結果的にチームメンバーを巻き込む大規模な施策になりました。

最後に

いかがでしたでしょうか。
これからもマッチングエージェントではエンジサクを続けていく予定です。積極的に他のメンバーも巻き込んで、自分のチームに限らず他組織にもこの文化を広めて行きたいです。
施策のKPI設計や資料の作り方等まだ足りてない部分もありますが、プランナーなど他職種の力を借りて磨いて行きます。
¡Muchas gracias!

CyberAgent DevelopersBlogより転載